470級4245艇のスキッパーをしている副将の村上達明です。中国インカレで貴重な経験をしましたのでご報告します。
今回の中国インカレは1レース毎に陸に帰るシステムでした。第4レースを終え、陸に帰って着順表を見ると、僕の艇のリコール番号の横に「OCS」の文字がありました。中四国インカレでリコールによって惨敗した後、絶対にリコールはしないと心に決め、このレースも安全にスタートしたつもりでした。それだけに「なぜ?」
、「本当に俺か?」という思いと、「やってしまった」という思いで頭がいっぱいになりました。
直後の最終第五レースは総合優勝を決めるレースとなりました。リコールがわかって動揺していましたが、リコール後にスコアを崩した中四国インカレを思い出し、「同じ失敗を繰り返さないようにしよう」、「悔いの残らないように今出来る事をしかりやろう」と自分に言い聞かせてレースに臨みました。そうやって落ち着いて
心を整理する事ができたため、このレースではトップを取る事ができました。総合優勝がかかっていて、しかもリコール直後という事でかなりのプレッシャーを感じていたのですが、その中でもしっかりと結果を残す事ができて、少しは救われた気分になりました。
陸に帰って、両クラス2位で総合1位という暫定結果を知り、総合優勝できてホッとした気持ちと、それ以上に完全優勝を逃した悔しさがこみ上げてきました。それと共にリコールに対する後悔や「本当にリコールだったのか?」という疑問も心の中にあり、監督やコーチと相談してOCSの取り消しを求めた救済の要求を出す事に
しました。この件に関しては、取り消しとなっても団体戦の結果に影響しない事や様々な人に手間をかけてしまう事を考え、ためらいもありました。しかし、最後のインカレで悔いを残したくないという気持ちが強かったため、出す事に決めました。
OCSの取り消しを求めるという事で難しい審問になるかと思いましたが、レース委員会の方がリコール判定の誤りを認めてくださり、ビデオを確認した上でOCSの取り消しが認められました。このリコール判定の間違いによって自分は本当に苦しい思いをしました。しかし、そのお陰で他では得がたい貴重な経験をし、精神的
に強くなれたと思います。直後のレースで自分の走りが出来た事、自分を信じて救済の要求を出せた事、仲間の暖かさを感じられた事、周りの方のサポートに感謝できた事、色々な事が得られました。ついでに個人優勝もついてきました。
最後になりますが、レース期間中は沢山の応援や差し入れ、本当にありがとうございました。完全優勝を逃してしまい申し訳ありません。全日本では恩返しができるよう、総合9位という目標に向け練習に励みます。これからは全日本個人戦、女子インカレ、国体などレベルの高い試合が控えています。全日本に向け、それぞれ課題
をもって取り組みたいと思います。応援よろしくお願いします。